アルミキャスト《鋳造》製品の特徴
アルミ合金を素材とする鍋やフライパンには、作り方として、アルミ合金の板をプレス成型したものと、アルミ合金を溶かして金型に流し込んで成型するものが有ります。
弊社のアルミキャスト(鋳造)製品は、後者の溶かしたアルミ合金を緩やかに金型(Dai)に流し込み、自然に冷やして成型したもので、厳密には、溶かしたアルミ合金を高圧で強制的に金型に押し込み成型する、ハイプレッシャーダイキャスト(High Pressure Die Casting=高圧金型鋳造)と区別して、グラビティーダイキャスト(Gravity Die Casting=重力金型鋳造)と呼ばれる事もあります。
グラビティーダイキャスト製品の特徴としては、下記があげられます。
●溶かしたアルミ合金を緩やかに金型に流し込み、自然に冷やして固めるため、空気の巻き込み等の欠陥が少なく、
ストレスの少ない、均一で緻密な結晶構造の製品が出来ます。
●鍋などの器物に適した、合理的な肉厚設計(加熱される底面は厚く、側面の不要なところは薄くする事)が可能で
熱効率の良い経済的な製品が出来ます。
●プレス製品と比べ厚底で熱の伝わりが柔らかいため、変形に強く丈夫です。
●耐食性やアルマイト性に優れた、高機能合金(例えば、AC-7A=ヒドロナリウム)を用いた
ハイグレード鍋などの器物に適した製法です。
●生産性は高くない為、大量生産には適しません。
- 熱まわりにムラがない厚底
- アルミキャスト
- アルミは軽くて熱伝導が良く熱効率の良い理想的な素材です。アルミキャスト〈鋳造〉は、ムラのない熱まわりで部分コゲを防ぐ肉厚構造。
だから保湿性・耐久性に大変優れ、経済的です。